本気で寿司職人を目指す方に
講師 浅井からもう一言
レッスンは、ほぼマンツーマンで2時間の実習(立ち仕事)です。
もともと私一人で同時に教えられるのは二人までです。
細かい作業が多いので、それ以上の人数で一度にレッスンをすると、教えたいことが伝わらない人が出てきてしまう恐れがあります。
そういうことは避けたいので同時レッスンは二人までなのです。
とにかく、寿司に関する「実習」に専念していただきます。
レッスンは、一週間に最低でも三日受講可能な方が理想です。
あまり間が空いてしまうとなかなか身につきません。
レッスン費用は、例えば50回のレッスンの場合 680,000円です。
高額ではありますが、リターンを考えれば妥当です。
金額的に安いとは言いませんが、極上の材料費も含めた金額ですから。
他に以下のものをご用意いただきます。
包丁:有次(特製)出刃包丁・刺身包丁 2本で35,200円
写真は教室内のサンプル/実物です
包丁に関してはお持ちの方は不要です。(購入は任意)
ただし、ステンレス製包丁はレッスンに支障があります。
ご自身でご購入の際は、必ず鋼の包丁を選んでください。
なお、本格コースにおいて50回は最小のプログラムです。
元々のスキルにもよりますが、受講を終了したからといって、即、職業として板場に立てるレベルには恐らくなりません。
もっとも、これもケースバイケース。
経験やスキルにより異なりますし、他にも才能・やる気など、諸々の要素で個人個人それぞれ違ってまいります。
私はその入り口と道筋をつけて差し上げるのが役目です。
その後の成功は、受講者様「ご自身が勝ち取るもの」だということを忘れずに励んでください。
ご自身でお店を経営するのでしたら、最低でも50回のレッスンを終えた後、一日10時間以上、100人前の切りつけとにぎり寿司を一年間調理すると、仕事の早さも身につき、寿司職人になれるでしょう。
余談ですが…
当教室で板前本格コース/50回を受講し、オーストラリアで日本料理/寿司店に勤めた若者がいます。(現地では高級店だそうです)
海外の日本料理店のレベルが低いとは決して申しませんが、日本より板前のニーズは高いらしく、募集も多いようで、当店でお寿司を学び海外に進出する方は少なくありません。
行く先はアメリカ、ヨーロッパ、南米、オセアニアなど様々。
それぞれのご都合で、レッスン回数は皆さん異なり、推奨の50回より少ない20回、あるいは30回の方などもいらっしゃいました。
先述の通り、
私のレッスンは寿司職人としての入り口であり、道筋をつけて差し上げるところまでです。後は、皆さんそれぞれ就職してたくさん調理することが大事。
当教室の本格コースを受講し、寿司職人になるとしたら、週三日を欠かさず一年講習する必要があるでしょう。そして最も大事なのは、何より「やる気」です。
厳しい指導になります
プロの寿司職人を目指す方には、厳しい指導になります。
そのかわり、縁あって来てくださる方には私も真剣に向き合います。
決して意地悪や憎くて叱ることなどありません。
昔の職人が独り立ちする迄の時の経過を「徒歩」と例えるなら、板前本格コースは、ジェット機とまでは言いませんが、新幹線並みのスピードで習得していただくことになります。
洗い物や片付けと言った直接お寿司の技術に関係のないものは、全てショートカットしますから、ある意味「楽も得も出来ます」が、その分、当然厳しさも伴います。
最後にもう一度
最後の最後にもう一度言いますが…
プロの寿司職人を目指す方には、厳しい指導になります。
そのかわり、縁あって来てくださる方には私も真剣に向き合います。
レッスンの最終回には笑顔で送り出すのが私の楽しみ。
そして皆、ちょっと嬉しそうに、そして少し寂しそうに旅立ちます。
ご参加をお待ちいたしております。
講師 浅井隆司のプロフィール
1973年 高校卒業後、老舗の寿司店「大黒鮨」で修行を開始
1979年 調理師免許取得
1980年 25才にて寿司店開業
2011年 寿司教室開講
2016年 再開発によリ寿司日本橋閉店
2017年 寿司教室を築地に移転(現教室)
上記のプロフを見ていただけますとお分かりの通り、見習いとしてこの道に入ってから2024年で51年です。
そうしますと年齢も推して知るべしですが(笑)お寿司と共に50年超というのはわりとスゴイことです。実際、現役で50年超えという人はそう多くはないはずですから。
50年と書くのは簡単ですが、実際は相当に長い年月です。半世紀ですからね。
では、その50年の「売り」は何だろうか…?
と、自分なりに考えてみたのですが、答えはこの「すし教室」でした。
多くの生徒さんが生まれる前から、私はこのお寿司の道を歩んでいます。
そして多くの生徒さんが、私の子供とか孫とかそういった年齢だったりするんですね。
なにしろ50年です50年、当然のことながら年季は相当入ってます。
だからどの生徒さんも、「厳しくても」、私の言うことを聞くのかもしれません。
恐らくそれが私のこの道50年の「売り」なんだろうと思います。
そしてこの教室があることで、その「売り」を体現できているのかなぁ…?などと。